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機械オンチな私が4Kテレビで新4K放送を見るために

昨年末にプラズマテレビが壊れ、格安4Kと呼ばれる49型のノジマプライベートブランド液晶テレビを購入して早10ヶ月。
※購入当時のブログはこちら
isip-works.hatenablog.com


とりあえず「普通にテレビを見る」という行為は当たり前ですが問題ありません。

しかし、Netflixなど先行して4K配信をしているサービスに加入していない我が家は、未だにこのテレビで4Kの力を感じたことがありません。
一体どれくらい違うのか、購入当初は大して興味を示していなかった4Kですが、いよいよ2018年12月にBSで4K放送が始まるとなると、見たくなるのが心情というもの。


4K放送を見るために必要なチューナーを調べてみた

とはいえ4Kを見るには4Kテレビだけではダメで、対応チューナーが必要なのはご存知の方も多いかと思います。
この手のITブログを書いてる皆様に比べて専門知識に疎い私でも、テレビを変えただけで4K放送が見れるわけではないことは、さすがに理解しはじめました。(正直チューナーは別売という事実を知らされるまでは見れるものかと思ってました)


数年前、デジタル放送に完全以降する際に対応している薄型テレビに買い替えるか、地デジチューナーを付けないと地上波が一切見れなくなるという、あの騒動を思い出しますね。


今回の4K放送解禁は地デジ化レベルにはならないとは思いますが、チューナーがない4Kテレビが良くも悪くもよく売れたため、外付けチューナー市場もそこそこ活況になるでしょうね。


筆者もチューナー非内蔵の格安4Kユーザーです。
12月から始まる新4K放送の恩恵を受けるには4K対応のチューナーが必要になります。どんなものがあるかというと、最近発売されたものは例えばこちら

ピクセラが発表したチューナーです。
機能を読むと、ふむふむ。4Kチューナーとしての機能に加え、スマートTV化させて色々なコンテンツを楽しめると。
テレビをネットに繋げてスマート化させたいと考えている方には、確かにありかもしれませんね。ピクセラは元々PCでのテレビ視聴に強い会社です。

株式会社ピクセラ
http://www.pixela.co.jp


他にも、11月から12月にかけて販売を開始するメーカーもいくつかあるようで、ヤマダ電機で販売されている船井電機もその一つです。

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ヤマダWebで予約できます。定価は32,800円(税別)です。


ヤマダ電機は「FUNAI」ブランドで4Kテレビとチューナーの抱き合わせで2万円分のUCギフトカードが貰えるキャンペーンを実施しています。(12/31まで)
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ただ、すべてのテレビが対象というわけではなく、比較的上位機種のLED液晶テレビが対象になってるため、そこまでの格安感はありませんが、スペック的には申し分ないと思います。


パナソニック東芝などの大手メーカーも出してます。
例えばパナソニックのこれ

機能は非常にシンプルです。新4K放送を受信することのみ。潔いです。
機能がシンプルな分、金額的にはヤマダWebで¥29,592 (税別) と、船井より低く設定されてます。
4K対応のビエラをお使いの方であればリモコンが一つで対応できるため、使い勝手は良いですね。


つまり、今現在で比較的安価な選択肢は下記のどちらか

パナソニックなど大手メーカーのシンプル機能チューナー
ピクセラ・船井など中堅メーカーの多機能チューナー

価格はどちらも3万円前後です。


さて、チューナー本体のスペックと現時点の相場観はだいぶわかりました。

次に、「チューナーを付けたら、本当に見れるのか」を検討したいと思います。せっかくチューナーを買って取り付けても、「やっぱり見れませんでした」じゃ時間もお金ももったいないですからね。

最初からある壁のテレビ端子経由で、4K放送は見れるのか

筆者はごく普通のマンションの一室に住んでおり、個別のBSアンテナは設置しておらず、マンション全体でケーブルTVの視聴が可能(J:COMなどのCATV会社と契約すれば)というよくある分譲マンションです。

筆者はCATV業者とは契約しておらず、地上波と無料で視聴可能なBS放送を最初からリビングの壁にあるテレビ端子に挿して見てる、という状態です。


上記の4Kチューナーの設置の説明文を読むと、設置してTVケーブルを接続するだけでいとも簡単に見れそうに書いてます。
ただ、解説をよく読むとベランダや屋根にBSアンテナを取り付けているお宅の場合が前提。
こういうやつです。


いやいや、マンション暮らしで自分用にアンテナなんか付けてない。
部屋にあるTV用の穴(端子)にケーブル挿したら、テレビやBSが当たり前に映るから見ている方(筆者含む)は、4Kチューナー買えば普通に見れるのか不安になると思います。少なくとも私はそうでした。


そんな壁に最初から付いてる穴(端子)経由で4Kを見たい人も少なからずいると思うので、私が調べた知見を簡単に説明をします。

パススルー方式とトランスモジュレーション方式

既にアレルギー反応を起こしそうですが、まずケーブルでテレビを配信する上で2つの方式があります。
それがこの二つ。

パススルー方式はその名の通り、CATV会社(例えばJ:COM)を大きなアンテナとみなして、受信したコンテンツをそのままケーブルに流すだけ。ゆえスルーという言葉が入ってます。

次に、トランスモジュレーション方式。ケーブルに流しやすい形式に電波を変換して流す方式です。このままではテレビは映りません。なので、CATVに加入されている方なら、無線LANルーターのような端末を設置している方も多いと思いますが、それを経由するとテレビが見れるようになります。
それはセットトップボックス(通称STB)と呼ばれるもので、変換された電波をもとに戻してテレビに流す、という役割を担っているようです。
このSTBに、4Kチューナーの機能を盛り込んだ製品も存在しており、CATV業者経由で導入もできるようです。
価格帯はまだ発表されておらず、J:COMに電話で問い合わせもしましたが、ホームページで発表されるからそれを見てくださいとのこと。

さて、つまりは空中に飛んでる電波を捕まえる場合は、STB不要(チューナーは必要)
ケーブルを経由してご自宅まで電波を届ける場合は、STBが必要(チューナーも必要なので、チューナー付STBの一択)
ということです。


チューナー接続だけで、どんな4K放送が見れるのか?

今回無料で配信されるメインとなるキー局の4K放送は既存のBS/CSの電波を使用しています。
厳密に言えば一部新しい電波領域も使うようですが、話がややこしくなるので、ここでは既存の電波に話の焦点をあてます。


今現在ご自宅で「BSが映る」方は、実は新4K放送で下記の会社の放送はいつでも受信できる状態のようなのです。見れる(増える)チャンネルは以下の通り。ありがたやありがたや。


・NHK(4K)
・BS朝日
・BSテレ東
・BS日テレ
・BS-TBS
・BSフジ

ひとまずは主要キー局が見れるので、筆者としてはこれで充分です。


ここまで理解するのに、(筆者にとって)難解なサイトをいくつか解読し、J:COMに問合せし、マンションの工事が必要なのかさえも問合せしました(笑)
J:COMのオペレーターの方は非常に親切で、契約しないだろう筆者にも分かりやすく教えて下さいました。

WOWOWや、NHK(8K)などフルチャンネルを既存の壁の端子経由で見る場合には、マンションや戸建てに設置してるBSアンテナが新4K放送対応でない限りは、J:COMなどのCATV会社と契約し、4K対応のSTBを経由する必要があります。
しかし、主要キー局の4K放送を見るだけなら、これまでのBS放送が映る環境に4Kテレビとチューナーさえ用意すれば見れる、ということのようです。


いやー、何か結論的にはチューナーの説明書通りでしたが(笑)、納得できると安心できます。

さて、だいぶチューナーや配信に関する整理がついたので、どのチューナーにするかじっくり検討したいと思います。


2018年10月19日追記

10月16日から幕張メッセで開催しているCEATECで、新4K8Kに関するブースがかなり出ておりました。
中でも、やはり注目はチューナー。
内蔵タイプのテレビも大手メーカーのものがたくさん展示されておりましたが、その数を遥かに上回るシンプルな外付けチューナーのラインナップ

パナソニック
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IOデータ
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DXアンテナ
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シャープ
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マスプロ
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ピクセラ
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ソニー
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東芝
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機能説明については写真をご参照下さい。個人的にはもはや違いが微々たる差で、テレビとのブランド統一か、価格が決め手になるかなぁと感じました。


価格はどれもオープン価格ですが、一部のメーカーさんは店頭予想価格としては29,800円とのことで、はり概ね現在の価格帯が維持される見込みでした。

中華メーカーや、テレビと同じようにファブレス型の新興メーカーが価格破壊を起こすか。

引き続き、注視していきます。