話題の格安4Kテレビを実際に買ってみたレビュー
- 2017年は格安4Kテレビが出現した年
- 何故安く4K大型テレビが作れるようになったのか
- パナソニックのプラズマテレビ故障に伴う買い替えが契機に
- ドクザがバージョンアップして帰ってきた!
- ノジマの格安4K第二弾、予約開始!
- ドグザはもう店頭に置かれている
- ノジマと同じ!?オプトスタイルから格安4Kが発売。だけど。。
- 2018年は格安4Kの第二次大戦の幕開けか!?
- 格安4Kは店頭で買えるようになった今
- 格安4Kの底値か!?型落ち49型4Kが39,800円(税込)
- 12月に開始する4K放送に向けて
- 限定5点チューナー搭載のブラビアがお買い得!(と思ったけど、、、)
2017年は格安4Kテレビが出現した年
ドン・キホーテで話題になった54,800円(税抜)の4Kテレビ(通称ドグザ)を皮切りに、ノジマのプライベートブランドのエルソニックが53,800円(税抜)、ホームセンターのミスターマックスが48,800円(税抜)、PCパーツのグリーンハウス(販売先はGEOも)が49,800円(税抜)と、2017年の下半期はこれまでテレビを売る側であっても作る側としては縁が無かった会社が作る側として参入してきた時期でした。来年はさらに新規参入企業が増えると期待できます。
もちろんこれらの企業が製造ラインを持ってるわけではなく、海外の量産工場で生産していることは言うまでもありません。
何故安く4K大型テレビが作れるようになったのか
これまでテレビと言えばパナソニック、東芝、シャープ、ソニーなどの国内大手メーカーか、LG、サムスンあたりの韓国メーカーがほぼ家電量販店の売り場を独占しておりました。ヨドバシカメラとかビックカメラなどの大手家電量販店の店頭は今でもそうですよね。
しかし、老舗の大手メーカーの半額以下で新参企業がテレビを生産しています。大手であれ、生産にかかるコストはそこまで激的には変わらないはずです。取扱説明書を見る限り生産している国は中国ですし、利益を生み出すために無駄な工程は省いているでしょう。ではなぜか。
パナソニックのプラズマテレビ故障に伴う買い替えが契機に
テレビを買うに至ったきっかけは、2010年頃に購入した46型のパナソニック製のプラズマテレビの故障でした。
7年程使ったある日、やけに音割れするなぁと感じてから間もなくピーッという超高音とガガガーッという酷い雑音がスピーカーから出るようになってしまい、テレビのスピーカーは完全に封印する羽目になりました。
騙し騙し使っていましたが、勝手に電源が落ちたり、外部スピーカーでさえ音割れするようになったのでいよいよ買い替えようと思い、色々調べ抜いた経験をご紹介します。
結果として買ったのはノジマのプライベートブランドの49型の製品です。
5年保証を付けて最終支払価格64,584円(税込)
最後の最後まで悩んだのはミスターマックスのこちら
http://shop.mrmax.co.jp/shop/g/g4580493493337/
こちらは5年保証をつけて最終支払価格59,497円
ドン・キホーテのドグザは悩む以前に完売。グリーンハウスはGEOで購入すれば2年保証が付くけど、最近の家伝製品の壊れやすさから5年保証は欲しかったので、残すは2択でした。ノジマも完売状態が続いている中、なんとか滑り込みで購入した形です。
基本性能などは他の方のブログを参照してください。VA方式がいいやら、解像度がどうやらとかは普通に綺麗に見れれば満足の私にはあまり気にならないので(笑)
さて、この結果に至るまでのプロセスは以下の通りです。
■スペック比較
→パナソニックなどの大手を含め、各社の格安4Kのスペックには個人的に大した違いは無い(厳密には違いは結構ありますが、普通に4Kが見れれば満足の自分にはどれも十分な性能でした)。
■値段の比較
→大手の家電量販店の店頭やオンラインストアでリサーチした結果、49型の4Kテレビは5年保証を入れて税込で安いものでも13万円くらい。それに比較すると格安4Kは半額以下。
■リモコンの比較
→ドン・キホーテとグリーンハウスはおそらく中国の同系列工場で生産してるのか、リモコンはボタンの配置こそ異なれ、型は同じように見える。
これがドン・キホーテの通称ドグザ
これがGEOで売ってるグリーンハウスのモデル
※このリモコンが他サイトのレビューで安っぽいと評判がいまいち(^_^;)
残念ながらエルソニックもミスターマックスも、リモコンのレビューサイトが無いので善し悪しはわかりませんでしたので、商品到着後のレビューで記載したいと思います。
■オンラインショップの比較
→ミスターマックスもノジマも、対象のテレビを見つけて買い物かごに入れるまでは当たり前にできます。しかし、そこからが全然違う。
まずミスターマックスのサイトで5年保証を買い物かごに入れるのが難しい(個人的には保証を買い物かごに入れるというのもどうかと思うが)。
検索窓からも「テレビ 保証」とか、「5年 保証」等と検索してもさっぱり引っかかりませんでした。
※2017年11月時点の経験なので、その後は更新されてるかもしれません。
ミスターマックスのオペレーターの方に電話で聞いたら、「0400000091419-02と検索したら出ます。」と教えてくれました。
思わず「暗号じゃないですか」と突っ込むレベルです(笑)
保証金額自体は5年保証で2635円と、安すぎな気もするレベルで安い。※ちなみにノジマは同期間で6480円。
しかし、それを買い物かごに入れると何故かその保証にも送料が900円掛かるシステムになっており、買い物かごの合計金額がその分上がっている。
いや、これはおかしいとまた電話でオペレーターに聞いたところ、最終の確定メールを送信する際には差し引いた額で通知しますとのこと。
う〜ん。色々システム上の未成熟が露呈されたミスターマックスはこの時点で脱落しました。
オペレーターの方は非常に親切でしたが、このシステムは危うすぎます。その結果、製品自体も信頼できなくなり、3ヶ月先に到着する製品に先払いするリスクを感じ、ノジマに決定。
さて、大切なのはこのポイントなので丁寧に説明します。
テレビというプロダクト単体の機能的な価値については、もはや差別化は難しく、スペック部での差別化や付加価値はユーザーには響かなくなっています(少なくとも私には)。
そこまで技術的に成熟したプロダクトであるゆえ、技術的差別化を図りにくい。むしろそこ以外での差別化戦略がマーケティングの肝になります。
テレビを含め、一般的な家電製品は
開発〜生産〜物流〜販売
という工程を踏んで我々消費者に届くわけですが、各々にもちろん人手が割かれているため工程を踏めば踏むほど高コストになり、そのツケは価格に反映されます。
今回ご紹介した格安4Kは、大手メーカーが削減しにくい、生産面以外でのコストがかなり抑えられていると予想されます。
まず、チャネルは自社のオンラインショップなどに限定されてるため、販売にかかるコストはかなり低いと言えます。事前予約制の場合はそもそも店舗に置かず製造委託先から直接送れるわけなので在庫に関するリスクやコストもありません。
また、開発に関するコストもかなり低いことも値段を下げる一つの要因です。先に記載した通り技術的に成熟したプロダクトなので、製品を構成する部品はモジュール単位で集められるでしょうし、他社の製品をOEMなどで手がけている工場なら、設計や調達も手慣れたものでしょう。
広告宣伝費も、4Kテレビを新製品として驚愕の値段で販売するというプレスの効果でこれまた低コストで大量の顧客にリーチできます。スマホの浸透でニュースアプリにピックされればツイッターなどのSNSに乗っかってあっという間に情報は拡散します。ノジマもツイッターを使って入荷状況などを知らせています。
https://twitter.com/ENETJP?lang=ja
WindowsPCやAndroidスマホは外側のハードとOSなどのソフトの供給者は異なります。コンテンツが外部から供給されるテレビは生産面ではこれらのPCやスマホと同じ流れが来ていることは間違いありません。
Appleのように、ソフトと抱き合わせで提供できれば価格面のみでの競争に巻き込まれない可能性もありますが、テレビにコンテンツを予め内包して売ることは難しいでしょうから、どこまで価格面での優位性を出せるかが、しばらくテレビ市場のキーになりそうです。
ブランド力で大手に劣る格安4Kメーカーは、ユーザーとの接点であるオンラインショップやサポートセンターには気をつけないといけませんね。
先のミスターマックスのオンラインショップのように、ちょっとしたシステムの齟齬が製品自体の信頼性に直結します。おそらく製品自体には何の問題も無いにも関わらず、です。
テレビが到着したら、後半へ続きます。
※2018年2月23日追記
ドンキホーテ後楽園店で、展示品処分として限定1台ですが6万円でシャープのアクオスの50型が売りに出てました。
アマゾンと比べても、これはお買い得ですね〜
シャープ 50型 液晶 テレビ AQUOS LC-50U45 4K対応 HDR対応
欲しい方はお急ぎを!
2018年3月10日追記
ドクザがバージョンアップして帰ってきた!
ドクザかバージョンアップして帰ってきたようです!
https://www.google.co.jp/amp/s.kakaku.com/prdnews/amp/cd=kaden/ctcd=2041/id=72597/
個人的にはバージョンアップ内容はそこまでインパクトのある内容ではありませんが、価格据え置きなのでコスパが多少上がったことは間違いないですね。
ちなみに、4Kじゃなくてもよければ49型液晶は39,800円で水道橋など一部のドンキホーテでは売ってます(笑)
地上デジタル放送ではまだ対応してないので、ネットのテレビを使ってない人は個人的にはこれでもいい気はしますけど(^_^;)
2018年3月17日追記
ノジマの格安4K第二弾、予約開始!
いよいよノジマの格安4K第二弾が予約開始されましたね!
※予約状況はノジマオンラインでご確認下さい
※2018年6月現在、値段が下がってさらに格安になっております!
今回のモデルから、HDR対応とありますので、初期モデルでちょっとコントラスト甘めだなぁと思ってたカラー比率が少し改善されそうなのと、大手メーカーの滑らかな画面に比べてややカクカクしてるなと感じていた内容にも対応しているようで、これはかなり良さげです。
昨今の格安4Kでは一番いいかもしれないです。
売り切れるのも時間の問題だと思うので、格安4Kをお探しの方はお急ぎを。
2018年4月10日追記
ドグザはもう店頭に置かれている
秋葉原のドン・キホーテにはもう当たり前のようにドグザが置かれています。最近再販されたバージョンアップしたものだと思われます。
流れていた映像(さすがアキバ(笑))の画質が悪かったからなのか、手前に置いてある大手メーカーの画質が良すぎたのか、あんまり画質の良さを感じることはできず、かつ私が持っているノジマの4Kと同じく多少のカクカク感は否めなかったです。
ノジマの新4Kがどれくらいかはまだ未発売なのでわかりませんが、個人的にはノジマの新4Kの方が、スペック的には前回の反省が生きてる気はします。
新ドグザの画質が気になる方は、秋葉原のドン・キホーテに行ってみて下さい。
2018年4月25日追記
ノジマと同じ!?オプトスタイルから格安4Kが発売。だけど。。
オプトスタイルという全く聞いたことのない会社から格安4Kが発売されるとプレスリリースがありましたね。
プレス内容は価格.comのサイトを参照してみて下さい。
http://news.kakaku.com/prdnews/cd=kaden/ctcd=2041/id=73853/
こちらの気になるところは、まず会社自体。全く聞いたことのない会社なのでネットで調べてみると、今年の1月に設立されたベンチャー企業のようです。
オプトスタイル株式会社の概要はコチラ
https://optstyle.jp/opt-style/html/company#opt_co_01
資本金も990万と、これまでの家電メーカーとしては考えられない額です。逆にこの額でもテレビを作って売れる、ということですね。
さて、スペックを見る限り、ノジマの第二弾とかなりぶつかる内容のようです。
というか、リモコンを見る限り同じ生産ラインだと思われます。
ノジマのリモコン
性能的にはほぼ同じだと予想されます。
先に述べた通り、テレビ単体での機能の差別化はあんまり無いと思います。むしろ、何かあったときの対応力や信用力を重視すべきでしょうね。
ノジマの格安4K第二弾はまだ予約受付してくれるみたいです。個人的には製品単体だけでなく、そうした視点からも格安4Kを分析してもらえればと思います。
2018年4月27日追記
2018年は格安4Kの第二次大戦の幕開けか!?
どうもこの4月になって、格安4Kの動きが慌ただしくなってきています。昨年末の激戦を彷彿させる(もしくは超える)熱量です。
一世代前では対応していなかったHDR10、ダブルチューナー、動作補完機能など、どれも価格据え置きで確実にワンランクアップしてリバイバルされています。
ほぼ同一機能で発売が予定されているところは、
ノジマの第二弾 予約受付中
ドン・キホーテの第四弾 5/1〜店頭にて予約開始
グリーンハウスの第二弾 4/28〜予約開始
オプトスタイルの第一弾 4/27〜発売開始
値段、スペック共にほぼ横並びです。
言葉や数字に表せられないサービス面が決め手になりそうですね。
各社この市場のシェアを狙っている2018年は格安4K市場が沸く一年になりそうですね。
2018年6月14日追記
格安4Kは店頭で買えるようになった今
どれどれと店内に入り、三階のテレビコーナーへ。
売り場に着いて早速目に入ったのは、現品限り系がそこそこあること。
例えばこれ
確かに、アマゾンに比べても安い。
スペックはアマゾンをご確認あれ。
流石ソニー。画質めちゃくちゃ良い。
その横手に格安4Kを発見。
メーカーはmaxzenというあまり聞かないメーカーです。これまた中国の似たような生産ラインでしょう。
やはり店頭で見比べると、ソニーの力を感じますね。
価格については、もはやこの格安4Kについてはアマゾンの方が安いです。保証も1000日と全く同じ。
看板に出てる4Kならオノデンは、格安4Kはちょっと残念な結果ですが、むしろ大手メーカーの方が魅力的に映りました。ヨドバシやビックでは、ここまで値下げしていないと思います。
現品限りでオノデンを狙う戦略はありかもしれません。
2018年7月28日追記
格安4Kの底値か!?型落ち49型4Kが39,800円(税込)
来るとこまで来た感じがしますね。
株式会社ピクセラが、HDR未対応の一世代前の49型4Kを、予約販売限定で39,800円(税込)で発売するようです。
http://www.pixela.co.jp/company/news/2018/20180726.html
※2018年7月30日にチェックしたら、完売になってました。
おそらく、第二世代の格安4K(HDR対応、激しい動きを滑らかに見せる補完機能など)が主流となった今、第一世代の格安4Kの在庫部品が、中国の工場に余ってたんでしょうね。
テレビの型も、リモコンの型も、配列は違えど完全に見覚えがあります。
このタイミングでこの低スペックですから、おそらくそういうことだと予想します。
在庫処分系だとすると、おそらくこの価格帯が底値だと思います。生産側(中国の工場)に利益はほとんど無いのが在庫処分ですから。販売側(ピクセラ)の利益は確保してますが、1台あたり営業利益で5000〜7000円前後ってところではないでしょうか。
間もなく始まる4K放送に向けて、次の商戦は4Kチューナーですかね。
2018年10月12日追記
12月に開始する4K放送に向けて
4Kテレビへの関心は衰えを見せませんが、格安メーカーから新製品のリリースが少し落ち着いてきた感じを受けますね。
というのも、12月からいよいよBSで4K放送が始まるのに合わせて、チューナー内蔵式のテレビが主流になるため、製品も世代交代のタイミングだからでしょう。
チューナーが内蔵されて、どこまで値段が上がるのかが気になるところです。
読者の方でチューナーが内蔵されていないタイプのテレビを購入された方、または検討されている方は、外付けチューナーを付ければもちろん見れます。
筆者もチューナーを内蔵していない格安4Kテレビユーザーなので、12月からの4K放送は気になってます。現時点でのチューナーの状況をまとめてみました。
ご興味ある方は、こちら
isip-works.hatenablog.com
もあわせてご覧下さい。
2018年10月26日追記
限定5点チューナー搭載のブラビアがお買い得!(と思ったけど、、、)
SONYのCS4Kチューナー搭載の4Kブラビア(型番:KJ-49X9000E-EL-ESET)が11万4800円で限定5点でノジマオンラインで販売されています。
アマゾンでは14万くらいです。
筆者も上記で記載したオノデンでも実機は確認してますが、画質はめちゃくちゃ良いです。さすがのソニーです。
箱潰れ程度のアウトレットなら、まぁまぁお買い得ですね。
ただし、こちらのサイトに記載のある、内蔵している『4Kチューナー』には要注意です。
スカパーなどのCS4K放送対応チューナーなので、12月から始まるBSの新4K8K対応ではありません。筆者も一瞬勘違いしてしまいました。
紛らわしい記載は止めて欲しいですね。
ソニーの公式サイト
https://www.sony.jp/bravia/products/KJ-X9000E/spec.html